uID Center
よくある質問とその答え

ユビキタスIDセンターの活動や組織、またその技術に関して、様々な質問が寄せられています。その中でもよくある質問とその答えをFAQとしてまとめました。


ユビキタスID技術について

Q1 ユビキタスID技術とは?

バーコード、電子タグや超小型コンピュータを身の回りのさまざまなものに埋め込み、そこに格納されている情報を自動認識して、より高度な情報サービスや環境制御を提供する情報技術です。

Q2

ユビキタスIDセンターの活動内容は?

活動内容を下記に列記します。

(1)ユビキタスID技術の研究開発・実験、運用
(2)ucode空間の運用、管理
(3)ucode(ユビキタスID)解決サーバー、データベースの運用
(4)eTRON認証局の運用

Q3

ucodeとは?

ucodeは、「モノ」や「場所」を識別するために、ひとつひとつに対して与えられた「世界にたったひとつの番号」(固有のID)です。ucodeを格納するデータキャリアデバイス(バーコード、RFID、Active Chip、Smart Cardなど)をucodeタグと呼びます。ucodeの基本コードは128ビット長で、必要に応じて128ビット単位で拡張可能です。

Q4

モノの情報は全てucodeタグに入るのですか?

認定されるucodeタグは、読み書きできる電子タグ以外にも読み出し専用の電子タグやバーコードもあります。ucodeタグに格納できない情報は、ネットワークの先のサーバー側(データベース)に格納します。

Q5

異なる識別コード(ID)体系が存在していても、それらに対応できるのがucodeなのですか?

そのとおりです。ucodeはメタコード体系であり、さまざまなコード系を内部に包含して、それを見分けて使います。ローカリティを重視した上で、コンピュータの力で、その間をつなぎコミュニケーションを可能にするという「弱い標準化」が私達の考え方です。

Q6

無線タグをいろいろな種類に分類している理由を教えてください

ひとつの周波数、ひとつのタグでなんにでも使える「スーパータグ」はありえません。「乗り物」にジャンボジェット機から自転車まであるのと同じです。安いことが最も重要な応用もありますし、コストが高くてもセキュリティが重視される応用もあります。同じ電子チケットでも、有名アーチストのプラチナチケットから町内会の福引券まであります。また、RFIDの場合、コストとセキュリティ以外に、届く距離、張るべき素材、それ自体に書き換え可能か、バッテリーの有無など、多様な種類があります。ユビキタスIDセンターのucodeタグ体系では、それらの多様なタグを、主にセキュリティーの観点により大きく分類しています。それぞれタグがどの分類に属するかを見ることで、ユーザが自身の用途に最適なタグを選択できること目的としています。

Q7

ucodeには様々なクラスがありますが、それぞれの周波数帯や通信プロトコルは違うのでしょうか?

基本的には、ucodeタグの周波数帯や通信プロトコルには、複数の種類が含まれます。何でもよいというわけではなく、以下の方針をもとに定められた基準に沿ってucodeタグとして認定します。
まず、通信に用いる電波の周波数帯や強度は、そのタグが使われる地域の法的制限を満たすことが大前提です。通信プロトコルに関しては、様々なものがあっても構いません。しかし、ユーザが世の中のタグの通信プロトコルの違いを意識せざるを得なくなり、リーダライタ装置をそれに応じて取り替えるといったことは、利便性の観点から避けるべきでしょう。そのためには、ユビキタスコミュニケーター(UC)のような一つのucodeタグのリーダライタ装置で読める事が重要です。また、技術的にそれが実現できるのであれば、複数の異なる通信プロトコルがあってよいと考えています。つまり、UC側で複数の通信プロトコルに対応できる技術が進めば、より多様な通信プロトコルを認定できることになります。このように、ユビキタスIDセンターのタグの標準化は、タグのインタフェース装置の技術開発と連動しているところに特徴があります。

Q8

IDの発行・管理の問題、チップコストの問題などから、例えば、スーパーが販売するすべての商品にICタグを貼る、つまり、ICタグが既存の二次元バーコードの代替的な存在になることは現実性が薄いように思われるのですが?

我々もそう思います。従って、我々のucodeタグは、二次元バーコード等の印刷タグも含んでいます。

Q9

ユビキタスID技術では、必ずucode解決サーバを利用しなければならないのですよね?

いいえ、そうではありません。ucode解決サーバは、見ず知らずのucodeタグからucodeを読み取ったときに、正しく情報を取り出すメカニズムです。つまり、オープンシステムに接続して利用する時だけに必要になります。社内の完全クローズシステムとして構築する場合には必要ありません。

Q10

eTRONって何ですか?

ユビキタス・コンピューティング環境では、通信路上のプライバシー情報を保護するために、暗号通信や認証通信のメカニズム、システムセキュリティ技術としてeTRON(Economy and Entity TRON)アーキテクチャを用います。eTRONは、コンピュータ化された社会活動に置いて中核となる「情報」を安全に格納し、デジタル情報基盤の上で流通させることを可能とする、耐タンパ性を備えたハードウエアを用いた分散広域システムアーキテクチャです。

Q11

uTADとは?

uTAD(Ubiquitous and TRON Application Databus)は、ucodeを付与した現実社会のモノの属性を記述するデータ形式です。ucodeタグや商品情報サーバに格納されているコンテンツの記述方法であり、TRON標準ブラウザの標準データ形式となります。


EAP(ucodeタグ関連の実証実験サポート)について

Q12

A会員、e会員が利用できるEAPとは何ですか?

EAP(Experimental Activity Procedure)は、T-EngineフォーラムのA会員、e会員のucodeタグ関連の実証実験をユビキタスIDセンターがサポートする制度です。

Q13

ucodeタグ関連の実証実験の申請には何か制約がありますか?

特にありません。実験規模やジャンルにかかわらず、できる限りのサポートをしたいと考えています。但し、この仕組みは会員へ機材を提供するだけものではありませんから、それぞれの実験内容をEAPという形で申請いただき、ユビキタスIDセンター内で承認審査をおこなった上でサポートの可否を決定させていただきます。
詳細質問やその他ご相談へはT-Engineフォーラム事務局が対応いたします。

Q14

EAPでユビキタスIDセンターがサポートしてくれる内容を教えてください?

サポート概要を下記に列記します。
(1)実施計画の検討に必要なメンバーを選定します(センター員、若しくは会員企業から)
(2)実施計画の立案に対する技術供与
(3)実施期間中のucode解決サーバの貸与
(4)実証実験キットの貸与、または優先販売
(5)報道機関等への共同プロモーション

Q15

実験バジェットは?

EAPでの実証実験主体は申請企業側となります(ユビキタスIDセンターはあくまでも補助的立場です)。したがって、実証実験に要する費用は、基本的に申請企業様にてご用意いただくこととなります。

Q16

ユビキタスコミュニケータって何ですか?

ユビキタスコミュニケータ(以下「UC」)は、ユビキタス・コンピューティング環境における汎用コミュニケーション端末です。PDA型のものや携帯電話型、腕時計型など、様々な形状がありますが、UCは次の3つのコミュニケーション機能を何らかの形で備えていることが特徴です。
(1)「モノ」とコミュニケーションする機能:例えば、ucodeタグとの通信機能やバーコードを読み取る機能です。
(2)「環境」とコミュニケーションする機能:例えば、無線LANや赤外線通信などの機能です。
(3)「人」とコミュニケーションする機能:各種通信にユーザインタフェースを提供する機能で、例えばVoIP(Voice Over IP)、MPEGなどの動画処理機能などです。

Q17

既にバーコードシステムを運用していますが、ユビキタスIDセンターを使う場合、システムを新規に作り直さなければならないのでしょうか?

作り直す必要はありません。ucodeの最大の特長はメタコード体系であるということです。よって、既存のバーコードシステムのデータ構造をucodeに包含することが可能ですので、データ交換する機能を付加すれば、既存システムをユビキタスIDセンターへ連結することが可能となります。

Q18

予定されている実証実験の計画はありますか?

国土交通省「自律的移動支援プロジェクト」や農林水産省「平成16年度食品トレーサビリティ開発事業」等含め、多くの実証実験が予定されています。詳細は、ホームページ(http://www.uidcenter.org/japanese.html)にて公開していきます。